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- モートン病
モートン病は、足の指に起こる神経障害です。足の指のつけ根が慢性的に圧迫されることによって生じます。先が細い靴や高いヒールの靴を履くことや、外反母趾などの形態異常によって引き起こされます。
長期化すると、指と指の間を通る神経が腫れて、こぶができてしまうこともあります。
モートン病の症状
- 中指と薬指のあいだの感覚がない
- 中指と薬指のあいだがしびれる
- 中指と薬指のあいだがチクチク痛む
- 人差し指と中指のあいだに上記のような症状がある
- 足の裏の指に近い部分に腫れものがある
モートン病の原因
ハイヒールの常用、骨の変形、加齢、長期的な中腰での作業、ランニングのしすぎなどにより、神経が圧迫されやすい状態が原因で発症します。
モートン病の検査方法
問診・視診・触診
まずは問診にて、患者さまご自身のお考えやお悩み、生活習慣や既往歴についてお伺いします。また、視診・触診にて状態をしっかり確認します。その後、必要であれば各種検査を行います。
レントゲン検査・超音波検査・MRI検査
必要な場合にはレントゲン検査・超音波検査・MRI検査を行います。
モートン病は診断が難しい疾患です。そのため、さまざまな検査が考えられます。神経の腫れが見つかれば、確実にモートン病であると診断されます。
モートン病の治療
軽症の場合
装具の使用、お薬の服用、ご来院いただいてのリハビリテーションによって治療をします。
装具
- アーチサポート：土踏まずを少し高くする中敷のようなもの
- 医療用インソール
など
お薬
- 痛み止めの内服薬
- 局所神経ブロック注射
など
リハビリテーション
- 足の指の可動域を広げる訓練
- 指のあいだや周囲の靭帯を柔らかくする訓練
- 股関節、ひざ関節、足関節のストレッチ
など
重症のモートン病の場合
神経の圧迫を除く手術や傷んだ神経を取り除く手術を行います。神経を取り除いた場合には、感覚がなくなります。
1週間ほどの入院が必要です。多くの場合、術後2週間ほどで痛みが和らぎ、つま先に体重をかけて歩くことができるようになります。