子どもに多い足の病気

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腓骨遠位端裂離骨折

腓骨遠位端裂離骨折

ジャンプの着地失敗などによって足首を内側に強くひねることで強い痛みを生じ、歩行がむずかしくなる障害です。骨や靭帯が成長しきる前の小学生などに多くみられます。

成長期の子どもは、骨と骨とをつないでいる靭帯が軟骨よりも強く、強い外力が加わると軟骨が靭帯の強さに負けてしまいます。それによって損傷し、痛みが出るのです。

放置すると成長障害につながるリスクがあります。足首を捻挫してしまったら、すぐに診察を受け、治療を始めることが重要です。

ギプスで足首を固定し、必要なときには松葉杖を使います。腫れや炎症が治まったら、ストレッチによって血液循環を促進させ、足首の柔軟性を取り戻すリハビリテーションを行います。

骨端症(フライバーグ病、ケーラー病、シーバー病、イズリン病)

子どもの骨には、骨端線があります。これは中学生くらいになると消失します。骨端線は、それぞれの骨に存在する線状の部分です。レントゲンで黒い線に見えます。骨端症は、骨端線が痛くなる子ども特有の病気なのです。

土踏まず部分の足のアーチのもっとも高いところにある骨が痛む場合をケーラー病といいます。そのほか、痛む部位によってフライバーグ病・シーバー病・イズリン病と名称が分かれています。

運動したときの軽い痛みからはじまり、運動をやめると改善されるため、放置されることも少なくありません。しかし、治療しなければ進行してしまい、スポーツを続けることができなくなります。

子どもが痛みを訴えている際、成長痛だろうと考えて聞き流してしまうことなく、早めにご相談ください。

足根骨癒合症

足根骨は、足のかかと側にある7つの骨で、個々に動くことで足を動かしています。この骨が癒合している状態を足根骨癒合症といいます。癒合した骨の周囲が痛む場合、治療が必要です。

根本原因は胎生期の分節障害だとされていますが、痛みが発生する原因は、スポーツなどによって足首へのストレスがくり返されることや、ケガ・炎症・疾患・加齢などであると考えられています。

靴を調整したり、スポーツを制限したり、インソールやギプスによる固定をすることが治療につながります。重度になれば癒合部位を切除する手術を行う必要があります。

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