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- 外脛骨障害
外脛骨は、成長の過程で1つにまとまるはずの骨の一部が残ることでできる骨です。通常は存在しません。外脛骨があったとしても、足の構造には問題がなく過剰骨とされています。
歩行、運動、履物の影響によって、痛みを発症したものが、外脛骨障害です。
運動量が増える10~15歳がもっとも発症率が高いとされています。また、外脛骨自体は男性よりも女性の方の発生確率が高いといわれます。
外脛骨障害の症状
- 内側のくるぶし周辺が腫れている
- 内側のくるぶし周辺が痛い
外脛骨障害の原因
過度の運動によって外脛骨が過剰な刺激を受けることによって痛みが生じます。捻挫や打撲など、外傷がきっかけでとなることもあります。
また、扁平足や体幹の筋力が弱い女性にも発症しやすく、走る・跳ぶ・止まるなどの動きが多い競技やサイズがきついの靴を履くスポーツをしている方も、発症しやすくなります。
外脛骨障害の検査方法
問診・視診・触診
まずは問診にて、患者さまご自身のお考えやお悩み、生活習慣や既往歴についてお伺いします。また、視診・触診にて状態をしっかり確認します。その後、必要であれば各種検査を行います。
レントゲン検査・MRI検査・CT検査・超音波検査
必要な場合にはレントゲン検査などを行います。たとえば、次のようなことを確認します。
レントゲンでは、まず外脛骨があるかどうかを確認し、外脛骨障害は3つのタイプに分類されるため、形体によってタイプを分類します。必要に応じてMRI検査・CT検査による画像チェックを追加します。また、超音波で炎症の程度を調べることもあります。
外脛骨障害の治療
軽症の場合
装具の使用、お薬の服用によって治療をします。
装具
- インソール:内側の縦アーチを保持するためのもの
など
お薬
- 痛み止めの内服薬
- ステロイド注射
など
重症の場合
内側のくるぶし下辺りから外脛骨をくり抜いて取り出す骨切除術、または外脛骨と足の甲の真ん中に位置する舟状骨の突出した部分のみを切除して再接着する手術のいずれかを行うのが一般的です。